今回は「願望実現」において私の個人的かつ最終的な理解について書きます。
今目の前に見える現実は、自分の意識が反映されているものです。
つまり自分が「こうだ」と思っている通りの現実になっているということです。
もし現状が気に入らないのであれば、みずから気に入らない世界を創っているのです。
気に入らない世界を創れるということは、理想通りの世界も創れるということです。
たとえば、今まで「豊かではない私」だったのなら「豊かな私」と自分自身の定義を変えればいいのです。
そうすればその瞬間から、「豊かな私」の世界が展開されていきます。
ただ、定義を変えた瞬間に現実が変わるわけではありません。
なぜなら、その瞬間は以前の「豊かではない私」の意識がまだ反映されているからです。過去の意識の残像ともいえるでしょう。
そのとき見えている現実は、「豊かではない私」の意識の残像であると同時に、「豊かな私」の世界でもある、といえます。
単なる残像ですから、たいした意味はありません。気にせずに「豊かな私」であり続ければ、自動的に現実はそれに沿ったものになっていきます。
ですから、現状や、これから起こることに関係なく望ましい自分を定義すればいいのです。
「豊かでない私」の意識の残像が意味ないように、「豊かな私」の意識が反映した現実にも実はたいした意味はありません。
ただ、エゴが「嬉しい」「幸せ」「楽しい」などといった感情を生みます。
現象は単なる現象であってーー単に意識が反映されたものなので、それに特別な意味を持たせてまだかまだかと焦りながら待っていると、焦る現実を創り出すだけです。
重要なのは意識であって、意識で定義したことこそが真実なのです。
その意識が自動的に現実に反映されるのですから、焦って待つ必要はありません。
そうなるのが当然だと思っていればいいのです。