今回は、前回の記事エゴの反応と意識の中の真実を切り離すの補足です。
まず、ここでいうエゴとは、普段、自分の感情や思考などとして自覚しているものです。大半は、外側で起きていることや、自分の記憶・想像などに反応して生まれるものです。
そして「私は◯◯である」「◯◯な私」とまず自分を設定するのもエゴです。エゴには◯◯を実現・現象化させる力はありませんが、
◯◯を選択・意図することはできます。
たとえば、エゴが「理想の人と結婚して幸せ」であることをを選択・意図して「理想の人と結婚して幸せな私」という設定を自分に与えたら、意識内ではそれが真実となり(実現し)、やがてそれが現象としてエゴにも感知できるようになります。
「理想の人と結婚して幸せな私」が実現していることがエゴに現象として見えないうちでも、その選択・意図を取り消さないでいれば、たとえ外側で起きていることや自分の記憶・想像などに対してエゴが「毎日辛い」「孤独感でいっぱい」などとネガティブな感情を抱いても「理想の人と結婚して幸せな私」に影響はありません。
なぜなら、それらの感情は単なる反応だからです。それが前回の
エゴが考え感じることと、◯◯であることはまったく別物
の真意です。
ただ、エゴが「毎日辛い」「孤独感でいっぱい」を単なる反応ではなく、選択・意図とすると、いつの間にか「毎日辛くて孤独感でいっぱいな私」と設定することになります。
そして「毎日辛くて孤独感でいっぱいな私」が意識内で真実となり(実現し)、エゴが現象として感知します。
エゴも自分の大切な一部であり、願望を実現させる力を持っている意識に自分の選択・意図を伝える役割を持っていますから、けして悪者ではありません。
エゴが生んだポジティブな思考や快の感情は、積極的に選択・意図として伝えるといいでしょう。
いつもいい気分でいること、物事の肯定的側面を見ること、イメージング、アファメーションなどが効果的なのはそのためです。
ただ、エゴが生んだ不必要な思考・感情を選択・意図として意識に伝えるのではなく、単なる反応として切り離すことが鍵だというのが、前回の記事の真意です。