このブログでは、自分の感情や思考として自覚・知覚している部分をエゴと定義していますが、(多くの願望実現系ブログでもそうかと思います)これは決して願望実現を阻む厄介なものではありません。
何度も書いているように、エゴの思考や感情は、現実で起きていること、過去の記憶、未来の予想などに反応して生まれるもので、これを抑え込むのは難しいでしょう。
「これがあるから願望が実現しない」と、多くの人が悩まされているのがネガティブな思考や感情だと思いますが、これも単にエゴの反応だとわかっていれば抑え込む必要はありません。
ただ、ずっと抱いているのはエゴとしても不快なので、その意味で、軽減させる作業をしてもいいと思います。
いずれにしても、ネガティブな思考や感情があるから願望が実現しないのではなくて、それらを真実として採用しているから望まない現実が実現しているのです。
そうはいってもエゴのネガティブをどうにかしたい場合は、上級者的テクニックといえるかもしれませんが、エゴにあえて振り回されておくというか、エゴを泳がせておくのも手です。
といっても意識の真実とエゴの反応はあくまでも別物と区別していることが前提です。
たとえば、「仕事が楽しくて高く評価されている私」なのに、仕事がつまらない、辛い、評価されていないとエゴが感じているとします。
そんなとき、対処法としてどちらを選ぶべきだと思いますか?
「私はこんなところが評価されていると思うし、仕事のこんなところはやりがいを感じている」と、物事の肯定的な面を見るか。
「どうせ私は誰からも評価されてないし、こんな仕事はもうやってられない」と思いっきりやさぐれて、エゴを泳がせておくか。
エゴの気を楽にすることが目的なら、「仕事が楽しくて高く評価されている私」という意識の真実を取り消さない限り、どちらを選んでもいいのです。
エゴも自分の一部ですから、邪険に扱いたくないものです。しっかり向き合って受け入れることも大切だと思います。